妙福寺
妙福寺は地福山と号し、浄土真宗の寺院である。『筑前国続風土記附録』によると、天正7年(1579年)小田信長の大阪石山寺攻撃に対して、了善房は石山寺に馳せ登り、加勢の人数に加わったため、顕如から名号と木仏を与えられた。
本庭園は、書院の前を流れる自然の小川(金屑川)を利用して、その砂を掘り上げ、起伏の豊かな築山を作り、配石、石組は極めて豪快にして簡素、しかも古格の高い情趣には見あきないものがある。また背景のモッコク、椿等の広葉樹林及び竹林と一体となったその景色は、誠に見事である。
築庭の年代については、記録が無くハッキリと定めがたいが、その作風からみて江戸時代初期を下らないものと考えられる。
福岡市名勝指定 昭和53年3月30日 妙福寺福岡県福岡市早良区重留5-8-10
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