古代の役所や寺院では、回廊や築地塀・板塀・柵列などでその敷地を区画しています。 しかし実際に発掘調査で確認された築地塀跡を復元した例はまだ少なく、平城宮跡(奈良県)や讃岐国分寺(香川県)などで部分的に当時の姿が復元されています。 豊前国府跡でも今回第V期後半代の雨落ち溝の位置に築地塀を復元しました。この築地塀の復元方法は塀本体を三和土の手搗き版築でつくり、上部は本瓦葺で仕上げています。大きさは基底部の幅が1.38m、高さが3.78mで、長さ2.4m分を復元しています。 |
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築地塀(復元) |